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ピアノ弾きの裏に、美味しい生活研究家のカオあり。ゴハンと暮らしと音楽を愛する日々。
by pechopiano
指事情に考える指事情
先日、暗がりの中でかすり傷を負ってしまったのですが、もうどっぷり日も暮れた帰り道で良く見えず、大した痛みを感じなかったので、なんとも思わず家のカギを回すと、手にした鍵が濡れていました。怪我をした際に、このシーズンは毎日買っている苺も落としてしまったので、もう、苺が心配で心配で(笑)、それにばかり気を取られていたのかもしれませんが、キーが赤いではないか。。。
・・・・あちゃー、やっぱり潰れてしまったかぁ・・・・と、悲しい気分で玄関にそっと苺を取り出すと、ボトボトッと零れ落ちたのは、苺・・・・ではなくワタシの血液。

=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε= !!!!( ̄⊥ ̄ノ)ノ

あまりの「意外さ」に、驚いていると、みるみるうちに床に血がしたたってゆくので、あわてて止血したのですが、右手の小指のわきが、ぱっくり切れておりました。
この季節、寒さで手がかじかんで、あまり痛みを感じなかったのかなぁ・・・と思うのと同時に、本当に大したことのない傷なのに、なっかなか血が止まらないことが、ちょっとキモチワルイ。
ちなみに、鼻血を出したことは、人生で一度だけで・・・(それも、小学低学年の頃、姉と夜中に喧嘩をして、姉が振り上げた椅子が顔にぶつかって、突然流血。・・・・・って書くと、物凄い姉妹関係っぽいけれど(笑)、あれはなんでああなったのか??^^;確かふざけていた延長の喧嘩だったのですが、たら~りと垂れた血を見て、一気に喧嘩具合に本気モードが入った!)

・・・・って、話が脱線しましたが、それが妊娠して以来、鼻血まではゆかずとも、鼻をかむと必ず
右鼻の同じ個所が切れているらしく、ちょっと流血。
何気に、これも妊婦によくあることだそうで、粘膜が切れやすくなっているのだそうです。ほぉー。
血圧も(産科で測るのですが)いつもよりは少し高目で、ようやく人並み・・・くらいの低血圧なのですが、、、このように色々と関係なさそうなところにまで影響を及ぼしているらしいです。

で、その小指ちゃんは、直接鍵盤に触れるところじゃないから大丈夫、とホッとしていたのは甘く、鍵盤ってよく考えたら(よく考えなくても)接してる面は指先だけじゃないのだ、ということを意識させられる羽目に。
運指っていうのは、いわば絶えず指の側面が黒鍵と白鍵の間をすり抜けている作業なわけで、常に「ぶつかっている」、ということを今更認識。
切り傷の場所を、常に打撲し続けているので、当然治りがとても悪く、まだパックリ割れているかわいそうな小指事情の最近です。。。

ちょうど指の動きも意識させられることだし、とeditionによるフィンガリングの違いを、じっくり見て見ましたら、、、パデレフスキー版はかなり「使えるね」ということを、これまた今更実感。
「原典版信仰」は、単純に「ベーレンライター信仰」に繋がっているワタシですが、一昨年突然、ゴールドベク変奏曲の抜粋を弾くことになった時のことを、痛く思い出しまして・・。
BACH弾くのに、そして手元にベーレンがあるのに、他のeditionを開く作業をしなかった私は、限られた時間の中でフィンガリングから練り上げることになったのですが、これが思っていたよりも遥かに時間のかかることでして、当然ながら数多の可能性があるフィンガリング、一度探す旅に出てしまうと、二度と帰ってこられない航海のような、果てしない「可能性の海」でもがく羽目になり、「これよりは、こっちの方がいいのでは??・・・ってなると、その前後が・・・いや待てよ、むしろこういうパターンの方がフレーズには忠実かな」なんて、時間のある時にやれよ、っていう現実問題に。

ま、実際問題他の版を取り寄せて間に合う時間もなかったのでしたが、後にウィーン原典版を手にした時、非常にクリアな「一つのパターンとしての」フィンガリングが丁寧に指示されている譜面に、ある意味がっくりうなだれました。
そこには、何人ものピアニストが熟考に熟考を重ねた集大成のような、一つのサンプルが乗っているわけですが、それはやはり説得力があり、私が選んだフィンガリングとほぼ(結果としては)共通しているものの、つくづくシチュエーションによって、沢山のeditionを持っていなくては、時間配分など現実的なことを考慮すると、仕事にならないな、と思った反省出来ごとでした。
いちいちアカデミックに生真面目に取り組めばいいっていうもんじゃ、ない。。

そんなことを、某国内editionと、パデレフスキ版で比べたフィンガリングの違いに、また改めて感じています。
特に、たかが指使い、されど!指使い!!でして、たった5までの数字に「国民性」が出ているのが非常に面白いのです。

言ってみれば日本の指使いっていうのは、実にオールドファッションというか、、、生真面目にして、一本一本の指に強いる労働と責任が重いと申しますか(笑)、あまり楽観的な発想からきていないフィンガリングとも言える性格が出ていて、まずこちらのフィンガリングを見ていた身としては、パデレフスキでさらい直すと、非常に感激するわけです。
「おお、なんて合理的で開放的なんだ!」って。時々不親切だったりもするけれど、あくまでフィンガリングが「手助け」の立場として記載されている感じ。
対して、国内editionは、もうなんていうか、こちらの心持の責任もあるのかもしれないけれど、「ハイ、これが手本ですので。はいはい、どなた様も見落としのないように!」と忠告されているかのような、ベッタリ過保護ぶりにして、ちょっと不効率。笑

なんだかなぁ~・・・と、一番思うのは、フィンガリングが「書かれてしまっている」と、それに従ってしまう、こちらのサガなのですけどね。。。
(便利さにはヒョイッと乗って、それがなかった時の発想を、完全に忘れ去ってしまうような、そういう利便性に長けた最近の傾向よろしく。)
ここら辺のバランスも、もっと器用に、と広い視野をもつことを思い出している最近。


しかし、editionで真っ先に思い起こすのは、他でもない、「Sikorski版」。
この名前を聞いて、苦笑いを禁じえないのは、恐らくすべての演奏家に共通ではないかと・・・・・。^^;

プロコのソナタ(Violinや、フルートでもしばしば)・・・の1番だったか2番だったか、とにかく(プロコにありがちな)同じフレーズを何度か執拗に繰り返す個所で、例えば3回出てくるフレーズが、3回ともちょっとずつ音が違うわけです。
普通、3回「とも」と違っていれば、作曲家の意図だと疑わないところでありますが、これが普通にミスプリなところが、シコルスキの空恐ろしいところでして・・・・。
しかも3つ全部違うときたもんだから、オリジナル(ホンモノ)はどれだ?のような議論だって、下手したら生まれてしまうわけで!?

演奏する側は、常に「ここ、微妙だよな・・・」と、普通ならば要らぬ疑いを持って、あのグリーンの楽譜を見つめながら弾いているわけですが、いつだったかイヴァルディ師匠が、本気の真剣モードで「・・・・これは・・・、おそらく、なんだけど・・・・、う~ん、、、やっぱミスプリだよな??」と、苦悶しながら意見を求められておられました。笑
「もうわかんないよね、ここまで大々的に間違いだらけだと、何が真実なのかは推測の域にあるよね」と、彼でさえも、肩をすくめて仰ってましたが、恐るべしロシア人。
ホント、それこそ独りで監修しているわけじゃなかろうに、なぜここまでのっけから(それはもう、3小節目から・・・とかいうくらいに大胆に)ミスプリの連発が堂々と見逃されているのか、まさか全員ウォッカをひっかけてチェックしているわけじゃないんだろうけれど・・・・でも、あのグリーンを見ると、連鎖反応のようにウォッカの香りが匂ってきてしまう・・・。笑

フィンガリングでどうだこうだ、と言っている日本人の生真面目さが、酒の香りで吹き飛ばされる世界もある、っていうことで!?

さて、そんな異国情緒話題(?)にふさわしいタイミングで、心温まる贈りものがミュンヒェンから届きました…!

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中身は・・・・

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じゃじゃーん!
オーガニックマーク満載のグッズ!&デカフェグッズ!
デカフェの珈琲ならば、日本でも入手出来ますが、こちらは更にオーガニック豆のデカフェ。ぱちぱちぱちぱち。(独り拍手喝采しました。)
更に、遂に!のカフェインフリーの紅茶♪しかも、ダルマイヤのものだそうで、ありがたやー。。。m(_ _)m
ハーブティーや、バスソルト(もちろんオーガニック)、石鹸も入っていたのですが、早々に洗面所へ移動しましたため、こちらには写っておられませんが。

人生の僅かな時間である、マタニティライフを楽しんでね、と背中を押してくれるグッズが、はるばる海を渡ってやってきて、心がじーんと温かくなりました。有り難う!
愉しみます!ってか、楽しんでますけど、更に楽しみます!笑
同級生のViolinistからも、最新の出産レポを生々しく(笑)頂戴しておりまして、色んな事をつぶさに教えてくれるのがとても心強く、「生まれたらどんだけ時間がないか」を、今からぷるぷる震えるような御助言を頂いております。^^;
同じ職種の、昔から公私ともに親しくさせてもらっている友人だけに、すんごい真夜中にくるメールなんかを読むと、、、なんかすごく想像しやすくて他人事じゃありません。(他人事じゃないってば。)

最近、日記更新時間が捕獲出来ず、写真が溜まっていますが、数日前の朝食。

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豆腐入りの肉団子は、3分の2が豆腐なので、ホロホロと優しい肉団子のスープです。肉団子にもスープにも、生姜汁をたっぷり入れて、白菜が中心の、お野菜たっぷりスープです。
こういう優しい味は朝食には向いてますが、イマイチパンチに欠けるので、味付けは色んなものを入れつつも、決め手は柚子胡椒となりました。結構目が覚めます。笑
それにしても、最近豆腐消費率が高く(つわりの一種?として、麻婆豆腐にはまった時期から?)、しかし一見健康に良さそうなイメージの大豆も、食べ過ぎると思わぬ落とし穴があること、実は結構知られていないのですが、(ただでさえも醤油、味噌、と大豆を摂り入れているし)なんでも偏らないでバランスを心がけねば。。。

翌日は、残ったスープと根菜のピタパンサンド。

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牛蒡と人参、鶏ムネ肉をコトコトして裂いたものを、胡麻やら醤油やらマヨネーズやらのドレッシング和えにしました。
本当は、ラップサンドみたいにクルクル巻きたかったのですが、この日は朝が超早かったので、そんなことせずにオーブンでピタを焼いたら、カリカリになりすぎて、オットはちょっと食べにくそうでした!?

そしてオマケ。

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キッチンに、ようやく「包丁」の安住の地が出来ました♪
木製のナイフスタンドも、1年半吟味したのですが、バンブー素材のものが多かったり(あまり好みじゃない)、なによりナイフのサイズを選ぶんですよね、アレ。
キッチンはすっきりさせておきたいので、ナイフスタンドも立てておく場所が惜しく、昔初めてこのスタイルを見たときは「こわっ」と思った、このスタイルに落ち着きました。
結構前に、IKEAで購入した、磁力でピタッとナイフがつくタイプです。ついに幼馴染に取り付けてもらいました~!

使いやすいです。刃がぶつかることもないし、これならキッチンの奥に大人が手を出さないととれない(しかも頑強な磁力が働いているので、子供の力では取れない)ため、今後のことを思っても、これで良かったなぁと。
ついでに、オイルや、一つだけ出していた大きな蓋も、もと包丁があったところに収納出来、よりスッキリ見えるようになって気に入っています。
キッチンの目につく場所に、パッケージのついたむきだしの調味料が陳列する様は、是が非でも避けたいワタシとしては、今更ながら(とても狭いのに)工夫を凝らして収納を作ってくれた職人さんにも、感謝期間中。^^
by pechopiano | 2010-01-28 12:18
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