昨晩、ワタシのお気に入りの看護師さん(「まいうー」の石ちゃんにそっくり)が、彼女の特徴である「ノックと同時に既にベッドの脇に立っている(つまり、ドアを開ける方がノックよりも先に行われる)入室の仕方」で、どうですか〜調子はぁ〜っ…と、いつもより若干興奮気味にやって参りました。
彼女が伝えたかったことは、「今からお産になりそうな方がいるから、お産に入っちゃうと、ナースコールの対応が遅れがち」という事柄で、私の目には懐かしいポケットベルを白衣のポケットからチラリと取り出しました。 「繋がらない時は、こっちの番号に押してね」と、見るからに人の良さそうな、褐色の笑顔で仰るので、あぁこれから、この方たちにとっての、さしずめ「本番」なんだな、と想像しました。 少しの興奮と、紛れもない喜びの間に見える、誇り。 良い仕事なんだろうな…ということが、瞬時に伝わってきました。 現場にいる人の表情は、それについての説明や文章などよりよっぽど、的確な説得力で、その仕事内容を悟らせる力を持っているようです。 私も、「これから産まれそうな方がいらっしゃるのですね!?!?」と、つい興奮! これぞまさに「明日は我が身」なワケですから、なんとも言えない臨場感が胸に迫り来るワケです。 安産だと良いですね〜!!と掛けた私の言葉を背に、石ちゃんは、ウンウンと軽い足取りで、踊るようにあっという間に退室していかれました。 朝、「昨日の方は、もう産まれました??安産だった??」と聞いたら、すぐに産まれたそうで、なんでも3人目のお子さんでベテランだったそうな。…いいなぁ〜♪ 一方で、我が家の逆子ちゃんは、どうやらワタシが起きている時間は、一緒に起きているらしく、結構遅い時間までずっと本を開いると、「もしかしたら、キミも頭を下にしようと躍起になってる??」と思わせるような、活発な動きをし続けています。…なんだか知らないけど、やたらと切羽詰まった動きっていうか、限られたお腹スペース内を、それなりに傍若無人にゴゴゴゴ…と。汗 なんだけど、どんなに動いても、頭は右か左であって、一瞬たりとも下にはこない。。。 こりゃ、帝王切開決定だな…と、ワタシとしては確信していて、そしてそれはどちらかと言えば諦めに似た感情なんですけれど、先ほどやってきた若い看護師さんから、「帝王切開、…イヤですか??」と逆に聞かれたので、イヤっていうか、初産が帝王切開だと、次もそうなるって聞くし…とか、自分としても自然分娩と帝王切開の良し悪しに、曖昧なラインしか持っていないな、と再確認。 更に彼女は「私は帝王切開が良いですけどね〜」と、サラリと言うのでびっくりしたら、数々の分娩を見ていて、陣痛のただならぬ苦しみに加え、自然分娩で上手く産まれるというのは、分娩中の数々の「上手くいった経過の重なり」の結果であって、実際には(逆子でなくとも)自然分娩の形というのは、あまりにもリスクが高い、と。 最近は、分娩時の事故は殆どないし、皆普通に生んでいるかのように思われるけれど、「分娩中に危険が生じて結局帝王切開」というパターンも、かなり多いと。(…確かに、周囲にも多い。) それはやはり、いかに自然分娩での出産が大変なことかということと同時に、帝王切開がいかにリスクのない安全な出産かということで、先生いわく「究極の無痛分娩」だそうで。 そんな本音を看護師さんに言われて、かなりびっくりしたのですが、そうは言っても、じゃあ逆子でもないのに「帝王切開して下さい」と志願する(そして実際に行う)人は、いないですよね??と聞くと、それはいないと。 いわく、手術というのは医療行為であるから、どんなに(自然分娩が、不条理なほどに)苦しい行為だとしても、何もわざわざ医療行為を施さないで収束するものには、手を施さない、という理由だとか。 勿論、それは彼女の個人的意見が多分に含まれているし、帝王切開は術後が痛くて大変だと思うのですが、傷と痛みの回復と程度にも寄るけれど、自然分娩も結局切る場所があるわけで、術後しばらく痛いことには変わりがないらしく。 彼女いわく、ですが、あの痛みとリスクを天秤にかけたなら、私なら帝王切開を望みますね…と言われ、「ものは考えようだな…」とも思うし、また、案外私はそれについて深く考えてみなかったな、と。 ま、いずれにせよ、ちょっと気が楽になりました。 私には「子供はお腹を痛めて産むもの」とかいう感覚は、勿論のことないし(笑)、10ヶ月もの間、体内で命を育んできた感覚と身体の記憶が失われるわけではないし。 ・・・ただ、じゃあどうして自然分娩してみたい…っていう気持ちがあるのかとフと考えてみると、、 結構驚いたことに(!?)他でもない、その「ただならぬ痛みと苦しみ」っていうのを、一度経験してみたいのだったりします?!(^_^;)←マゾ!? いや、多分これはただの好奇心。未経験者の、知らないが故の、無謀な興味。(笑)
by pechopiano
| 2010-06-11 09:11
|
カテゴリ
以前の記事
2019年 03月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 07月 2012年 05月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||
ファン申請 |
||