ピアノ弾きの裏に、美味しい生活研究家のカオあり。ゴハンと暮らしと音楽を愛する日々。
by pechopiano
さようなら
最後の掃除をしてきました。

小さな小さなわたしたちの家、小さかった頃の、おばあちゃんの家、もうすぐほかの人の家になります。

父が青春時代を過ごし、私にとっては長いこと、祖母の家であり、そうして私の新婚をスタートさせた、三角のケーキのような家。
売ることを決めてからいろいろあり、引き渡しまで一年近くもの歳月を有しましたが、お別れというのはどんなものでもやはり、寂しさを覚えます。

引っ越しも大変だったし、この家の掃除は、業者に頼んだら??としきりに母とオットから言われていましたが、リフォームしてこの空間を作った5年前の自分の心の記憶を撫でるようにして、半年かけてゆっくり掃除をして、次の人に手渡したかったのでした。

今の住処は、はっきり言って素晴らしく、身の丈にあってないほどの快適さなのだけれど、できのいい子だけが可愛いわけではないのよね、きっと、人間ってさ・・という心境になりながら、この家はこの家で愛おしい気持ちは変わらず。
とはいえ、それでは賃貸にしてずっと自分の名義にしておきたいか?と問われれば、それはやはり・・・手間のかかる子ゆえ、ヨメに出したほうが・・という、勝手な気持ち。笑

人間、慣れるのは早いもので、今の広い空間に慣れてしまった自分は、この小さなレッスン室で、大きなベーゼンと、いったいどうやってレッスンしていたのだろうかと不思議な気持ちになりながら、やはり大好きなウォルナットの床を磨きました。
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無垢に水拭きはご法度、という建築家の言葉、そんなことはないんだよ、と5年間欠かさず水拭きをして、艶が出てきた無垢床に答えをもらった気がします。お坊さんが昔から水拭きしてるでしょ?、古い寺院はぴかぴかつやつやでしょ?!と。

大好きだったキッチン、ステンレスの質は、今のものよりこちらのほうが、グレードが高いと思います。次の方も、とてもお料理がお好きな方で、きっとビルトインのガスオーブンでパンもお菓子も焼いてくれるはず。
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庫内の動作もチェックし、ガスのひねりもチェックして、懐かしい力加減に涙ほろり。
ここで、娘の離乳食づくりに明け暮れたなぁ。

留学先のユトレヒトから完全帰国する日、毎日手荒くガシャッと鍵をかけては慌てて飛び出していたドアを、あの日どうしても閉めることができず、うつむいて涙がこぼれそうなとき、飛行機の時間を心配して駆けつけてくれた友人が、何も言わずに肩を抱き、そっと私に代わって鍵を回してくれたあの日のことを、思い出しました。
今日は、誰も私に代わって鍵を回してくれなかったので、しばらく立ち去れずに途方にくれました。
ありがとう、なにもかも。
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by pechopiano | 2014-02-27 00:02 | Comments(0)
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