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ピアノ弾きの裏に、美味しい生活研究家のカオあり。ゴハンと暮らしと音楽を愛する日々。
by pechopiano
L'Histoire de Babar le petit éléphant
ぞうのババールのお話に、プーランクが音楽をつけた作品を、子供たちを中心に、日本語とフランス語の語りと映像とともに上映(演奏)をしよう♪と、少しずつ具体化してきています。

来年の演奏会場で催す前に(来年のこどもの日に中央線沿線の会場で演奏する予定です)、小さな素敵なサロンで、あるいはもっともっと小さなトライアルとしてひょっとしたら我が家のレッスン室でも?!と、企画に楽しい雰囲気を膨らませているのですが、まーずは「主張専門でヒトの話聞く集中力怪しい」我が家のお喋りムスメにトライアル。

先日途中まで弾き語り(?)していたため、先が気になって仕方がなかったムスメは、「ワタシがページめくるから!!オカーさんはピアノにしゅうちゅうしなさいよっ?!」と、見に覚えのありすぎる口調で真剣に言うもんだから、笑いを堪えてハイと呟くのが精一杯。笑

フランスの植民地主義を肯定するものだとかなんとか、色々物議を醸しだすババールのお話でありますが、それはともかくとしても、割と残酷というかシュールと言えなくもないが、、ま、生易しい感じの話でもなく。
さらりとこの一話だけでも二回も死が出てくるのですけれど、今のムスメにはとても響くテーマのところもあり、ものすごく感情移入して、時々声を詰まらせたり涙したり。

今日は、お終いまで固唾をのんで聴き入ったあと、即座に「おかあさん!ワタシこの先のお話の本が欲しい!!」と叫びました。(続きを弾いて!と。)

なかなか4歳に解釈が追いつかないかもしれない面もあるものの、ムスメの反応を見ていると、子供の目線や解釈に「降りて」きすぎる必要はないと思い当たります。
物語は毅然としていて良いのです。
子供の心理や解釈を過保護に想像し過ぎなくて良いのです。
子供が解釈したその(例え話の内容とはずれていたとしても)理解そのものが、そのままでいい時があるように感じます。

音楽もまた、確実にドビュッシーやラヴェルのスタイルが骨身に浸みた芳香を放ちながら、新しいフォルムを纏った姿で凛として寄り添い、それがまたまさにフランスのやり方ではないか!とクラクラするほど粋で。

ぜひこれを、沢山の子供たちに聴かせて、またそういう意味でもちっともわからないフランス語でもいいから、要所要所で散りばめて、その香りを耳から目から、生きた躍動感として体に取り込んで欲しいと思ったり。

愉しいです、音楽一つで完結しないスタイルの芸術には、更に限りない可能性があるようです。
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↑ この後、張り切って自分のピアノの練習もするという、わかりやすーいタイプ。
by pechopiano | 2015-04-01 23:36
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